皆さんは昨年の夏はどのように過ごされましたか?
私はあの夏、一つの挑戦をしました。
それは、7/5(土)・7/6(日)に東京ビッグサイトで開催されたクリエイター達による大イベント「デザインフェスタ」へのホラーブースの出店です。
イベントに参加すること自体は何か月も前から決まっていたのですが、その頃は色々とバタバタしていて本格的な準備を始めたのはイベント開催まで1ヶ月もない状態からでした。
当時、私は一時的に無職になっていて、少しだけ制作時間を確保できていたのは幸いでしたが、これまで趣味で映像作品をいくつか作っていたぐらいで、出店経験もなくブース制作もしたことがない私が挑戦するには大きな壁でした。
とは言っても、とにかく作っていかなければ完成しないので、朝から晩まで家に引きこもってブースを作ったり映像制作をしていました。
いま思うと、好きなだけ作品に向き合っていられる幸せな時間でした。
⇩当時の制作中の様子⇩


迎えたイベント当日。
何とか完成はして、ほとんど徹夜の状態でお台場に向かいました。
しかし、ここからが大変。
なにせ会場はとてつもない広さ。
それに一人で運搬するには骨が折れる物量。
スタッフの方に聞いて、既に疲弊した状態で自分のブース位置にたどり着き準備を進めていきました。
⇩重すぎる荷物たち⇩

へとへとになりながらも準備を終え、最終チェックをした時にトラブルが発生しました。
今回、私はヘッドフォンで聞くタイプのホラーを企画・制作していて、カップルや友達同士で楽しめるように2つ無線ヘッドホンを用意していたのですが、そのうちの1つから音が出ないのです。
慌てて調整を行いますが、そんなことはお構いなしにイベントはスタートし、お客さんがどんどん会場に入ってきます。
1時間経っても直らず、仕方なくヘッドホンと椅子を1つだけ用意してお客さんを迎え入れることにしました。
⇩屋号もなく、何をするのかも分からない空間⇩

しかし、興味を持ってくれる人はいても、どういった空間なのかも分からないものですから、怪しんで誰も体験してくれようとはしません。
イベント開催から既に2時間が経とうとしていて、もう心が折れかけていた時、なんと1人の若い男の子が体験してみたいと言ってきてくれたのです。
その時に感じた嬉しさ、お客さんが体験している時の緊張感、そしてブースから出てきて言った「面白かったです!」の一言は今でも覚えています。
それから、誰かが体験するのを見て入りやすくなったのか、だんだんとお客さんが増えていきました。
ライターやイラストレーターとして活動している大学生、同じ地元出身者、DJ、怪談師など、様々な人達とお話することもできました。
2日目には、初日のお客さんに差し入れまで頂くこともできて、世の中には優しい人がいるもんだと思ったものです。
イベント終了間近、たまたま近くで仕事をしていた母が遊びに来ることになり、その母に最後のお客さんとして体験してもらい、撤収作業もついでに手伝ってもらって、長い2日間を終えました。
⇩撤収作業中の様子を母が撮影⇩

現在、私はクリエイティブとは程遠い仕事をする傍ら、作品制作を続けています。
「あの夏」とは違って、好きなことに割ける時間も限られています。
それでも、会社員として働きながら、休みの日や仕事後に作品を制作する「いまの夏」も結構気に入っています。
まだまだ私はこれからです。
それでは。
